キューピーの音楽評論(仮)

星野源のファンブログ

星野源の‘’好き‘’と‘’やり抜く努力‘’

あなたの心に残る言葉は、何でしょうか?

私が一番好きな、星野源さんの言葉。

いつか、才能のないものが、面白いものを創り出せたら、
そうなったら、才能のない、俺の勝ちだ。

出典:文春文庫『働く男』星野源

『いや、星野源さん、才能あるでしょ。』
と思うかもしれませんが、
かつては評価が違いました。

2000年にSAKEROCKを結成。
当時、星野源20歳。

2010年にソロデビュー。
当時、星野源30歳。

2015年5月『SUN』がヒット。
当時、星野源35歳。

2016年10月『恋』が大ヒット。
ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』
恋ダンスが社会現象になりました。

順風満帆のようにも思いますが、
下積み期間は長い、
遅咲きのアーティストと言えるでしょう。

以前から、俳優、音楽、文筆業を
仕事にしていた星野源さん。

それが、初めから売れていたわけでは
ないのです。

周りに
“才能がない“と評価された場合

あなたなら、どうしますか?
才能がなければ、やめますか?

星野源は、才能がない。

私は、‘’才能がある‘’=‘’天才‘’とは、
自分が好きとか嫌いとか関係なく、

‘’周りが求めていることが出来ちゃう人‘’

のことだと思います。

何も意識しなくても周りにスカウトされて、
始めたらすぐ出来ちゃうタイプの人ですね。

2018年、旬の芸能人で言うと、
みやぞんさんでしょうか?

多才だし、素晴らしいことだと思います。

しかし、私は

星野源は‘’才能がない‘’し、‘’天才でもない‘’

と思っています。

‘’周りが求めていることを、
そのまま出来ない‘’から‘’才能がない‘’。

実際、事務仕事などでは、
ダメな例だと言えます。

しかし、‘’天才ではない‘’からこそ、

‘’予想と違う‘’、‘’予想を遥かに上回る‘’

ようなものが生み出されます。

しかし、
それはすぐに世間に受け入れられるものではありません。

なぜ、星野源は世間に受け入れられたのか?

そもそも、‘’周りの求めている仕事‘’と、
‘’自分のやりたい仕事‘’が違う場合。

‘’自分のやりたい仕事‘’を、
自分でプレゼンし売り込んで、
世間に浸透させるしかない。

昔、星野源さんが作っていたような楽曲は、
一般的なポップスとは違っていました。
(SAKEROCKの楽曲は特に。)

当然、バックアップしてくれる企業も、
仲間もいない所からのスタート。

星野源さん自らCDショップを回って、
「CD置いてください。」
と地道な営業もしていたようです。

文筆業にしても、
知り合いに編集者を紹介してもらって、
「小さなスペースでもいいから書かせて下さい。」
と、頼み込んだそうです。

無名の若者が頼み込んでくるわけですから、
辛く当たられることも多かったでしょう。
過酷な下積み期間ですね。

それで、どうして営業できたのか?

何が、人を動かしたのか?

自分は‘’コレが好き‘’という情熱。

それだけだと思います。

先ほど、星野源さんのことを
‘’天才‘’ではないと言いましたが……

私は、星野源さんのことを
‘’音楽の神様‘’と思っています。

(私の場合、俳優は役として見ていて、
星野源とは思っていません。)

私のいう‘’音楽の神様‘’は、
音楽をこよなく愛している人のことです。

本のタイトル『働く男』も、
星野源さんの大好きな
ユニコーン『働く男』から頂いています。
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出典:ユニコーン『働く男』

音楽を愛している人にしか、
真に愛のある曲や歌は作れないし、
人を動かせないのだと思います。

‘’売れる音楽‘’を意識して作るより

‘’好きな音楽‘’を、
‘’売れるように努力する‘’方が、難しい

と思います。

売り込みもそうですが、
‘’好きな音楽をJPOP向けに昇華出来るようなスキル‘’を
身につけられたのは、努力の賜物です。

もの作りをする人は、
こうであって欲しい。

自分に嘘はつかないで欲しい。

そうすることで、
一緒に形にしようと夢を見てくれる
仲間が出来るのだと思います。


余談ですが、先日NHKで放送された
『プロフェッショナル 仕事の流儀 子ども大学』で、
商品開発に携わる社長さんが

‘’自分が好きかどうか‘’が一番大切なこと

として話していました。
一流の物作りには、欠かせないことだと思います。

続けること。やり抜くこと。

星野源さんは、
シングルで『sun』や『恋』などの
斬新なポップスを発表するまでに、
シングルのカップリング曲などで
試作を重ねてきました。

やりたいこと(音楽)を見失わずに、
続けていたからこそです。

かの有名なエジソンも、
電球の発明を成功させるまでに
2万回の失敗をしたと言われています。

しかし、エジソンはこのことを

「‘’これでは電球は光らないという発見‘’を、
今までに2万回してきたのだ。」

と言っています。


信じて続けること。

その先の未来を想像すること。

信じ続けられること
(好きなこと)をする。

それが大切です。
そうありたいですね。