キューピーの音楽評論(仮)

星野源のファンブログ

ドラマ『おっさんずラブ』のRevival(蘇らせ)だお★

2018年、おっさん同士の熱き恋愛ドラマが爆誕しました。

2018年新語・流行語大賞トップ10入りも果たした、大ヒットドラマです。

まだ見てない人でも、間に合う!

共に『おっさんずラブ』の世界に浸ろうではありませんか。

おっさんずラブって何!?

元は、2016年12月31日(30日深夜)にテレビ朝日系『年の瀬 変愛ドラマ第3夜』として、単発放送されたテレビドラマ。

それが、2017年4月~6月に、全7話のテレビドラマとして新たに放送されました。

こちらの連続ドラマは、初回放送から話題になりました。

当時の特別予告編はこちら。

今はAmazonプライムビデオでの視聴が可能なので、私はこちらで見ました。

Amazon Prime Video無料体験の新規登録はこちら

初めから通しで見たいですもんね。

本編の始めの方は『やたらと真剣に恋愛しているおっさんって滑稽だなあ。』と笑って見ていました。

少女漫画のおっさん版パロディ・コントのような感じです。

これが、だんだんと本物のピュアな王道恋愛ドラマとして消化されていくことに驚きます。

最終的には涙するほど感動し、ハマりました。

少女漫画や、ラブコメディが好きな人はもちろん楽しめます。

そうでなくとも、普段恋愛ものを見ない人やBLが苦手な人も、きっと楽しめるでしょう。

この機会に、是非見てみてください。

【ネタバレ注意:本編について】

※ここから主要なキャラクター紹介&ドラマの内容になります。 

天空不動産で勤務する、主人公の春田(田中圭

生活力がなく、いい歳して実家暮らし&だらしがない&優柔不断なタイプ。

女性にはモテないが、自他共に認めるお人好しで、お客様にも信頼される。

屈託のない笑顔が魅力的。愛されキャラ。

これが、“ダメ人間なのに、何故か急にモテ始める王道パターン“になるのですが、モテる相手がことごとく男性だった・・・。

典型的な“巻き込まれ型“の主人公です。


第一の男:黒澤部長(吉田鋼太郎

これが、渋めのカッコイイ頼れる上司なのである。

しかし、部長が春田の写真を隠し撮り(しかも膨大な量)していたことが、本人にバレてしまう。

これをきっかけに、積年の思いが大爆発!!

春田への猛烈なアプローチが始まるのである。

そして、春田の前では乙女化する黒澤部長が面白い&可愛い。

春田を“はるたん“と呼び、LINEの語尾は“〇〇だお”。

女子でもなかなかいないレベルのぶりっ子なので、いい年したおっさんが気持ち悪いと思ってもいいところなのだ。

そのはずが、真剣すぎて面白い。

それどころか、回を追うごとに『なんて一途で可愛い』と思ってしまうのである。

とても献身的に情熱的に尽くす姿に、好感が持てるのである。

黒澤部長は、立派なヒロインとして機能していく。

ウィークポイントとしては、周りが見えなくなるほど暴走してしまうところ。

まさしく“恋は盲目”。

乙女でありながら、いかにもリーダー気質のぐいぐい引っ張っていくタイプでもある。

春田は元々モテたこともなく優柔不断なため、戸惑っている間にどんどん話が進んでいきます。

春田の頭の中は・・・

上司と部下の関係だから戸惑っているのか?

男性だから困っているのか?

このまま俺は彼氏になるのか?それとも彼女か?

そもそも付き合うってなんだっけ?好きってなに?

と、色々考えて頭の中がグチャグチャになっている様子は、見た目にも滑稽です。

大人になってから、真剣に恋愛そのものについて考えるという不思議さに笑えます。

そして、なんと黒澤部長は結婚されていて、夫婦仲も良好な奥様がいらっしゃることには驚きました。

黒澤部長は、“たまたま好きになったのが男性(はるたん)だった“ことがわかります。

そのことに憶することもなく、奥様とはきちんと別れてはるたんと一緒になろうとするところがカッコイイです。

【隠し撮りはるたんの様子】

武蔵の部屋【公式】Instagramでは、隠し撮りはるたんが見られて面白いです。

部長(黒澤武蔵)の、はるたんへの“好き“で溢れています。

遅ればせながら、遡って全部読んでしまいました。ハッシュタグが面白すぎです。

※良い子は他人を隠し撮りしないでね。SNSにもあげないようにしましょう。

第二の男:牧(林遣都

仕事ができる。家事ができる。綺麗な顔してる。

完璧な同僚であり、春田の家でシェアハウスすることになります。

世話女房役という感じで、だらしのない春田の面倒を見ながら、説教しつつも楽しく生活しています。

そして、牧もまた密かに春田が好きなんですね。(牧は、元々男性が恋愛対象)

設定はドS属性ということです。

確かに、春田のことが好きなわりに厳しい言葉が多いかな・・・。

クールなので、始めの方は春田を好きだという素振りはあるような?ないような?という感じです。

牧は、黒澤部長とは対照的に周囲や相手のこともよく考え、思慮深く行動します。

突発的に内なる情熱が見え隠れしたり、我慢して内に溜め込む性格のため耐えきれなくなるときがあります。

その突飛な行動や、絶妙な間、繊細な表情で魅せてくれるキャラです。

奥の深いキャラですね。

主に、この三角関係から展開していきます。

おっさんずラブの魅力は、現場のみんなで作る。

各キャラが魅力的になった要因の一つとして挙げるべき点です。

現場が、“俳優さんが役に入って演技をしているときの気持ち“を重視する方針だったということ。

話の中には、アドリブもたくさん入っているようです。

たとえば、第6話。(最終話の前話)

この時、牧と春田の二人は付き合っています。

しかし、牧がいろんな思いを限界まで溜め込んだ結果、春田に別れを切り出すシーン。

胸の奥から言葉を振り絞るように、別れを切り出します。

牧は泣いてしまうのですが、春田も牧の涙を見て泣いてしまいます。

このシーンは『ずっと流されっぱなしに見えた春田も、かなり牧を好きになっていたのだなあ。』と思えて、一層別れが悲しくなりました。

私もぼろぼろ泣いたのですが、撮影現場でも、スタッフや、監督さんたち、みんなが泣いていたそうです。

このシーン、本当は春田には泣くト書きはなかったそうです。

春田は、自然に泣いてしまったのでしょう。

こうして、役が脚本を超えて自然と動いたときに、感動が生まれるのですね。

その他の役も、個性的でキャラ立ちしていて、魅力に溢れています。

同性同士の恋愛について、どう思うか?

最近は、偏見が少なくなってきていると思います。

むしろ、性別の壁を越えて“人として惹かれあうこと“に、美徳と感動を覚える風潮があると思います。

そういう漫画などの話が、最近は増えてきたと感じます。

その風潮の波は、おっさんずラブが連れてきたのかなと思いました。

恋愛は、当人同士の自由です。

どんなことも周りは暖かく優しく受け入れるのが、おっさんずラブの世界。

そんな明るい社会になっていけば嬉しいですね。

だって、好きになってはいけない人なんて、いないでしょう?


面白いドラマでしたが、本編以外にもまだまだ楽しめる要素はあります。

DVD&Blu-ray購入者だけ楽しめるコンテンツは?

① 放送当時好評だった、ドラマの副音声(#2、#6)
  (こちらは、アマゾンプライムビデオその他でも視聴はできません。)
  
② 特典映像
 「おっさんずラブ2016」
 「クランクイン集」
 「クランクアップ集」
 「制作発表記者会見」
 「“激レア”未公開シーン集、ときどきハプニングだお★」
 「あの名シーンを別アングルでもう一度 エディターズカット版」

 (※レンタルはDVDのみ、特典映像ディスクなしの4枚組。)

 おっさんずラブ2016も気になります。連ドラの前に単発で放送されていたドラマです。

 公式ツイッターやインタビューなどでも現場が本当に楽しかったのが伝わってきますから、撮影の裏側も面白そうですよね。

 OL(おっさんずラブ)ロスの方も、まだまだ楽しめるコンテンツがあるんだお★
 

「おっさんずラブ展 ~君に会えてよかった。~」東京凱旋開催

東京、大阪、名古屋での巡回開催を経て、ファンの熱い期待に応え本展覧会の凱旋として「おっさんずラブ」の世界観をもう一度楽しんでもらえるチャンスとなります!

日 程:2018年11月16日(金)~12月16日(日)
営業時間:10:30~22:00(最終入場21:30 まで)
場 所:タワーレコード渋谷店 8階 SpaceHACHIKAI
東京都渋谷区神南1-22-14 タワーレコード渋谷店 8F
Tel:03-3496-3661
入場料 :800 円(高校生以下 500 円)
※お一人さま4枚まで
※未就学児無料
※入場特典あり
チケット :10月27日(土)10:00 プレイガイド一般発売開始
ローソンチケット <受付URL> https://l-tike.com/ossanslove-ts
特設サイト:https://www.ossansloveexhibition.com/

入場の時間には決まった区分・定員があります。

当日券では、現地で並んだり、希望入場時間のチケットを入手できない可能性もあります。

事前に空き時間を確認し、チケットを購入されてから行くのが安心かと思います。

天空不動産のセット、衣装、思い出の小道具などが見られるようです。

東京付近にお住まいの方は、足を運んでみてはいかがでしょうか?

Revival(蘇らせ)はスキマスイッチ『Revival』で。

こちらは、ドラマ『おっさんずラブ』の主題歌です。

(ようやく、音楽の紹介もするんだお★)

スキマスイッチの『Revival』は、まさにドラマを想起させるような、切ないバラード。

この曲は、王道路線のバラード。

王道恋愛ドラマの主題歌にふさわしく、素直に心に入ってくる曲です。

そして、ミュージックビデオは、ドラマ「おっさんずラブ」のロケ地を舞台とした”聖地巡礼ミュージックビデオ“。

ドラマ「おっさんずラブ」の記憶がRevivalする(蘇る)ような映像作品となっている。

なんと、最後にははるたんが登場します。

あの笑顔をもう一度見たい方は必見ですよ。

曲だけ楽しみたい方には、スキマスイッチの他の曲も一緒にチェックしてみましょう。

大切なあの人にラブソングの花束を-
2018年9月19日 AL「スキマノハナタバ ~Love Song Selection~」発売

関連のTwitterを見ていたら、おっさんずラブ各話の聖地巡礼マップを作っている猛者もいました。

おっさんずラブ展にも、何度も足を運んでいる方もいました。

人気は日本国内にとどまらず、韓国・台湾・香港では、当期の日本ドラマ視聴率ナンバーワンにもなりました。

このOL(おっさんずラブ)旋風はいつまで続くのでしょうか・・・。