未来のあなたへ。笑顔で会いましょう。 星野源『Hello Song』
この世にまた一つ、名曲が誕生しました。
星野源の『Hello Song』
今夜の #星野源ANN は、12/19発売の星野源のニューアルバム『POP VIRUS』から新曲「Hello Song」を初OAしました!ぜひ全国のラジオ局へリクエストして下さいね!
— 星野源 official (@gen_senden) 2018年11月20日
来週の放送は特別番組のためお休み。次回は12/4の放送です!#星野源#POPVIRUS
↓今夜の放送はこちらhttps://t.co/NJ8lwA0kio pic.twitter.com/WkxOnmHvNY
星野源NEWアルバム『POP VIRUS』に収録されている曲『Hello Song』です。
12/19発売に先駆けて、星野源のANNにて宇宙初オンエアされました。
私は以降、radikoで同じオンエア時間に合わせては、何度もリピート視聴しました。
各ラジオ局へのリクエストも解禁されていますので、お気に入りの番組に曲をリクエストするのもいいですね。
曲の一部は、YouTubeで星野源さんと一緒に視聴することも可能です。
ただ、星野源さんの可愛らしさに見入ってしまって、曲が頭に入ってきません。
『ラジオの時と同じ赤パーカーだな。お気に入りなんだな。』とか思ってしまって頭に入ってきません。
間奏とかもカッコイイので、フル尺でじっくりと聞いて欲しい曲です。
この曲の注目ポイントを、愛情を持ってお話します。
原曲は、ACジャパンのCMソング
ACジャパンのCM用に作成された楽曲が元になっています。
遡ること2年半ほど前。CMでしか聞けなかった曲でした。
ずいぶん時間が経つので、存在は忘れかけていましたが好きな曲です。
CM尺に合わせての曲ということで、イントロは極短でした。
今聞き返すと、どこかで知っているような気がして、思い出したのは『地獄でなぜ悪い』のイントロ。
ヴァイオリンで奏でるサイレン風の不穏な音色の後に、ジャッジャッジャーン!と始まります。
ヴァイオリンって多様な表現ができるのだなーと驚いたものです。
このサイレン風の音色をグッと短くした感じのイントロです。
曲の趣向がこんなに違うのに、どちらも違和感はありません。
CMの映像では、このイントロで時間がギュルルッと1964年に遡ります。
CMのキャッチコピーは、ライバルは1964年。
1964年は、オリンピックが東京で開催された年です。
アジアでの初開催でもありました。
日本は高度成長期で、世の中は活気に溢れていたと言われる年です。
2020年の東京オリンピック開催に向けて、1964年に負けないぐらい盛り上げていこう。という内容のCMでした。
CMでは、星野源さんが大好きなクレイジーキャッツの植木等さんも画面上で登場しました。
クレイジーキャッツは、バンドやお笑いなど幅広く活躍されたエンターテインメント集団です。
中でも植木等さんは、昭和を代表する明るく陽気なお父さん風のキャラで大人気でした。
私の父も大好きで『スーダラ節』は、カラオケでもよく歌っていました。
星野源さんも過去に、ライブなどでしっとりとしたカバー曲を披露しています。
故人でありながら時を超えて共演することが出来、当時は感動した旨を話していました。
そして、CM曲としては極短のイントロ+サビだけの構成でした。
星野源さんのCMナレーションも心地よかったです。
この曲を元に、今回は一から作り直し、録音し直されました。
どう変わったのでしょうか?
星野源 新曲『Hello Song』
新しく作り直した新曲『Hello Song』は、イントロから面白い。
CMバージョンにもあるサイレンのような音が更に短くなり、小刻みに5回鳴ります。
その直後、ドラムのスティック音が遊ぶように軽快に弾けます。
この一瞬でワクワクし、どんな曲かと期待に胸を膨らませました。
それが、次の瞬間に『Hello Song』のサビメロディが流れ、『知ってる曲だ!』と裏切られました。
しかし、初めて聞くAメロが始まると『やっぱり新曲じゃん!』と、短時間に何回も裏切られた気持ちになります。(嬉しいこと)
サビに関しても、少しメロディがアレンジされていました。
いつかあなたに いつかあなたに 出会う未来 Hello Hello
いつかあの日を いつかあの日を 超える未来 Hello Hello
笑顔で会いましょう
2つ目の “いつかあなたに“
2つ目の “いつかあの日を”
ここの“あなたに”の歌いまわしが、低音で落ち着く音で着地しています。
側で寄り添うような歌いまわしになっていると感じました。
そして、間奏がなによりカッコイイです。
まるでライブ中に楽器の見せ場を作って遊ばせるように、伸び伸びと演奏しています。
ピアノやギターの演奏が、メインで楽しめます。
ベースは、CMバージョンではエレキベースだったものを、ウッドベース(コントラバス)に変更されました。
奏者は、星野源さんバンドでも昔からお馴染み、伊賀航さん。
より柔らかく温かみのあるベース音になりました。
そんな曲に乗せる歌詞は、優しく暖かいメッセージです。
未来のあなたに。笑顔で会いましょう。
今ある世の中も、数多の先人たちが切り開いてきた世の中。
未来は私たちが切り開くものだけど、決して特別な人でなければいけないわけではない。
この世未来切り開く 何でもない君に
そう。私でも、あなたでも、何でもない私たちへ届けてくれる歌。
そして、これは理想論ではなく、この世は実際に何でもない人が切り開いてきた世の中だと教えてくれている気がします。
どんな偉人でも、ただ一人だけで世界を作っているわけではないと思います。
その他大勢の何でもない人が切り開いてきたし、今もそうだと思います。
切り開いた未来で、私もあなたも笑顔で会いましょう。って呼びかけてくれます。
こういう優しすぎて泣ける曲は、星野源さん得意ですよね。
押しつけがましくない優しさで溢れています。
“あなたの笑顔が見たい“というのでは、押しつけがましい気がしてしまいます。
“笑顔で会いましょう“ということで、私も、あなたも、星野源さんも同列に扱っているように感じます。
“いっしょに約束しようね。“って言ってくれている雰囲気があります。
微妙ですが、わかりますかね?
ふと、ライブではラストに歌いそうな曲だと思いました。
アンコール前の最後の曲ぐらいになるのではないでしょうか?あくまで私の予想ですが。
この曲も含むアルバム『POP VIRUS』の発売も、さらに待ち遠しくなりました。