星野源が乗り越えた心の闇
全国の星野源ファンの方と、そうでもない方へ。
『ダ・ヴィンチ』2018年12月号は読みましたか?
今月号は、表紙+30ページ以上に渡る星野源の大特集でした。
『ダ・ヴィンチ』は何かと言いますと、書籍の紹介をしている月刊誌です。
本好きの人間には嬉しい雑誌で、私も昔から時々は読んでいたのですが・・
今回は、星野源NEWアルバム『POP VIRUS』発売発表を記念しての大特集。
テーマは、『星野源と、思考』。
確かに、素直な性格ながら、ミステリアスな面もある星野源さん。
何を考えているのかが気になりますね。
かつて、この雑誌で星野さんは『いのちの車窓から』というエッセイを連載していました。
編集部が『もっと星野源の思考を掘り下げたい!』との気迫で実現した企画!!
編集部も、星野源の『POP VIRUS』に感染させられたんだなあ・・・。
『POP VIRUS』に関しての記事はこちら。
nanimonodemonai-musume.hatenablog.com
今回、私はAmazon Kindleで購入。
これならどこでもスマホやPCで読めるし、汚れないし。
同居人にも場所取るって怒られる心配がありません。
思い切ってKindleデビューです。
内容をチェックしました。
まだ読んでないよ。知りたくないよ。
という人は、先を読むかどうかは自己判断でお願いします。
雑誌の読み方も、人それぞれですよね。
前から順に読む人。
気になる特集から読む人。
後ろから読む人。
私は、前から読みました。
表紙のグラビア写真。
本人インタビュー。
星野源とお仕事をした豪華関係者へのインタビュー。
対談。
著名人が星野源の作品をイメージして描きおろしたイラストなど。
数々の贅沢な特集は、大ボリュームでどれも面白かったです。
星野源の物作りの姿勢が、制作側から見えるのは嬉しい。
・・・しかし、一番の目玉は
『いのちの車窓から』コーナーの復活!!
やっぱり、ファンとしては星野源本人の言葉(エッセイ)が一番楽しみでした。
連載時は1ページ毎の連載でしたが、今回は見開き(2ページ)に渡るエッセイ。
これが、『こんなつもりじゃなかった・・・↓↓↓』
と後悔するほどの悲しい内容も盛り込まれていました。
(それでも読めてよかったと思うけど。)
星野さんのエッセイでこんなに泣いたのは、『働く男』の、くも膜下出血の病気の話以来です。
今回は、星野源さんの心の病です。
心と体は、密接に関係しています。
過密スケジュールにより睡眠不足になり、自律神経失調症にもなるでしょう。
それにより、心も病んでいった部分もあるでしょう。
しかし、星野源さんはそれは理由として挙げていませんでした。
大ヒット曲『恋』以降に、星野源が病みだした理由。
それは、連日仕事もプライベートも関係なく人目に晒され続けるストレス。
インフルエンサーになった星野源の名前を利用しようと、あの手この手で近づく大人たち。
近づけないならと、勝手に話を作り上げる記者たち。
行きつけのお店で待ちぶせしているファン。
売れることは嬉しいはずなのに、日々、悲しい、辛い気持ちが膨らんでいったそう。
その負の感情を誰かにさらけ出すこともできず、病んでいきました。
仕事以外では、ずっと隠れるように過ごしていたとのこと。
自分の暗い部分を表現するということは、とても勇気のいることです。
それが人を傷つけるかもしれない、自分が我慢すればいいと思う、繊細で優しい人なら尚更。
しかし、星野源だし。
私は少し意外でした。
今まで、そういうことも素直に表現してきたタイプだし。
例えば、昔からお腹が弱いエピソード。
学生の頃に、体育の授業でウンコを漏らしてあだ名がウンコになったとか。
オタク系の長髪だったり、不登校だった頃があることなど。
ファンの間では有名な話です。
そんな黒歴史も笑って話すタイプだから、ストレスは溜まらなそうと思うわけである。
だけど、急な状況の変化には、星野源も対応しきれなかったのでしょう。
周りは関係なく、精神をフラットの状態に保つのは難しいことだと思います。
逃げ恥を撮影していた頃。
共演者の新垣結衣さんのことを、「普通の感覚の女の子でいられることが凄い。」と褒めていました。
過去には鶴瓶さんのことを、裏表がなくて素敵だと言っていました。
自分もそうでありたいと言っていました。
それなのに、いつしかパブリックイメージの星野源に飲まれてしまっていました。
星野源のいう『POP VIRUS』の闇の部分です。
喜んで目立つ人もいるでしょうが、稀なタイプでしょう。
精神が蝕まれ、その時救いになったのは、お友達の生田斗真さん。
生田斗真さんといえば、アキハバラ@DEEPで共演して以来の友人。
星野源さんよりも業界は先輩ですし、ジャニーズ事務所所属ですし、イケメンですから。
ファンに追い掛け回されたりも、過去に経験されているでしょう。
それでもひねくれることなく、明るく優しい気遣いのできる斗真くん。
いかに優しい人であるかは、星野源さんからも語られています。
『星野源に良い友達がいてくれてよかったー!!!』(ファンの声)
気分転換にハワイへ二人旅に行った話は、自身のラジオでもしていました。
当時体調の悪かった星野源さん。
お腹を壊していて、トイレを探しまわったことも笑って話せていたからよかった。
思えば2017年の星野源さん、確かに顔色はずっと悪いイメージでした。
一段と痩せ細り、げっそりとしていました。
変ったのは星野源さんの周りもです。
単独ライブに行くと、『恋』以降はファンの様子が違っていました。
あちこちで、イレブンプレイ(ダンサー)さんのコスプレ風スカートを履いた女子。
ニセ明さんのコスプレをした学生。
以前ではない光景を目にして、不思議な気持ちでした。
音楽だけを純粋に楽しむ以上に、お祭り騒ぎ感があった。
会場でのアイドルみたいな黄色い声援なんかも、それまでなかったんです。
以前はですね、
お客は大人しそうな男女ばかりで、ライブが始まると急に踊りだすイメージでした。
途中のMCでも静かにしていて、星野さんから声援をねだるほど。
『同じ人のライブだよね!?』と戸惑いました。
今回のダ・ヴィンチの構成は、本当にえぐかった。
散々、星野源というアーティストの凄さを関係者に聞いて回り。
特集した最後のページに、目玉である本人エッセイ。
それは当然のことです。
それが皮肉なものです。
凄い凄いとみんなでもてはやした結果
『POP VIRUS』の肝でもある、暗い星野源の魂の叫びが聞こえてきた。
私は、星野源をアイドルのように思っているファンに物申します。
星野源は、ギター弾いてなきゃ、
歌歌ってなきゃ、
音楽作ってなきゃ、
芝居してなきゃ、
単なる変態下ネタ好きのアラフォーのオッサンである。
ラジオで、あんなにエグイ下ネタメールを楽しそうに読んでるんだもの!?
リスナーが大人しかった時は、本人の発言はもっと過激でした。
そして、クソもするし、屁もこくし、
起きたばっかりはきっと口も臭いし、
普段の星野源には何の価値もないよ。
みんなと同じ、ただ生活してるだけだよ。
稀に、リアル王子様みたいな人もいるかもしれないが、
星野源は人間くさい一般人。
今回のエッセイにガッカリした・・・というファンの声も聞きますが、
商業的星野源と、リアル星野源は別に決まってる。
嘘をついてるとかいうことではない。
どう売りたいっていう、企業の戦略があるだけ。
ファンの在り方も問われています。
今はファンの人数がえらい数だから。
自分一人だけの行動と思って動くのは安直です。
星野源さんを、なるべく疲れさせないようにしようね。
正しく応援しましょう。
毎月発刊の雑誌にしては珍しく、大反響により重版されたとのことですので、
読まれてない方は購読をオススメします。